新築やリフォームの時、システムキッチンでもオーダーキッチンでも造作キッチンでも、調理機器が選べるとなった場合
「ガスコンロにしようか・・?」
「IHクッキングヒーターにしようか・・・?」
といった悩みを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も普段からガスコンロもIHも両方使っていますが、感想としては
「煮物や湯沸し、薄焼き卵やパエリヤは断然IHクッキングヒーター」
「チャーハンや炒め物はガスコンロ」
と、日々思います。
オーダーキッチンの製作しているツリーベでも、両方使えるコンロがあるキッチンがあるとしたら「イイトコ取り」で「オーダーキッチンらしく」「便利」なのではと考えています。
【目次】
ガスとIHを両方使えるコンロは、ガスの部分とIHの部分、それぞれ分かれて、同じシリーズとして販売されているものを「組み合わせる」というタイプになります。
というようなパターンで、メーカーの中で同じシリーズとして出されており、ガスコンロタイプとIHクッキングヒータータイプを選んで組み合わせると、「ガスとIHのコンビコンロ」で両方使えるようになる、というわけです。
ちなみに、ガス1口とガス2口を選んで組み合わせてオーダーキッチンを作ったお客様はこちら。
★360度ステンレスの塊 最初から傷をつけたような手作りのキッチン 5028★
こんな感じです。
ガスとガスの組み合わせで、ガス5口にも3口にでもできるというワケです。
組み合わせてコンロを作っていきますので、やはり普通のガスコンロだけ、IHクッキングヒーターだけ、よりは価格が高いのでは・・・?と気になる所です。
メーカー別に見て行きましょう。
・・・リンナイ・・・
ガス2口+IH2口
168,000円+200,000円=368,000円(税抜価格・2017年5月時点)※最新情報はメーカーHPにてご確認下さい。予告なく値上げすることもあります。
http://rinnai.jp/products/kitchen/gas_conro/gc_dropin/gc_mychoice_point
・・・AEG・・・
ガス2口+IH2口
175,000円+177,000円=352,000円(税抜価格・2017年5月時点)※最新情報はメーカーHPにてご確認下さい。予告なく値上げすることもあります。
IHのページ
ガスコンロのページ
・・・ガゲナウ・・・
ガス1口(ハイカロリーバーナー)+IH2口
230,000円+280,000円=510,000円(税抜価格・2017年5月時点)※最新情報はメーカーHPにてご確認下さい。予告なく値上げすることもあります。
ドイツの高級ブランド、ガゲナウはやはりお値段が張るなぁ・・・という印象を受けますが、良く見てみると、ガゲナウは「ハイカロリーバーナー」なのです。
高火力(最高出力6キロ)なので、中華鍋のあおりもお任せ。
ただ、ガゲナウのハイカロリーバーナーは都市ガスのみ対応で、プロパンガスには対応していません。
通常のガスコンロが標準で、約20万円前後から3口ガスコンロを買えるのを考えると、ガスとIHの組み合わせは約38万円程~となりますので、価格は高めです。
ですが、IHクッキングヒーターの高機能タイプも約40万円程のものもありますので、それと比べるとそれほど差を感じない方もいるかと思います・・・
※価格は全て定価となっています。
リンナイのマイチョイスシリーズには、ガラストップタイプとステンレストップタイプがあり、IHと組み合わせられて隙間なく並べて設置できるよう同じサイズでシリーズ化してあるのは、ガラストップタイプです。
お色はシルバーとブラックの2色。
の組み合わせでシルバー色だとこんな感じです。
の組み合わせでブラックだとこんな感じ。
AEGの組み合わせて作るコンロ・・・リンナイのマイチョイスととても良く似ています。家電メーカーのAEGがIHを担当、リンナイがガスを担当、というふうに作っているので、とても良く似たかんじになっています。
といっても、デザインはちょこちょこ違うので、お好みで選んでも。
また、リンナイにはシルバー色がありますが、AEGは黒だけです。
どちらも割れにくい特殊なガラストップ。
ツリーベで人気の組み合わせが、この、ガゲナウのハイカロリーバーナーとHクッカーです。
ガゲナウのガスコンロは1口ですが、6000kcalという高火力で、チャーハンもパラッと仕上がるのが魅力。
隣のIHではお湯もすぐ沸くという、まさに理想の組み合わせです。
★新潟市O様邸★
ミーレ60cm食洗機とガゲナウのハイカロリーバーナーとIHクッキングヒーターを導入したオーダーキッチンです。
★東京都N様邸★
ガゲナウのハイカロリーバーナーとIIHクッキングヒーター、その下には、ミーレの電子レンジ機能付きの200Vビルトイン電気オーブンを導入。
ブラックチェリーのオーダーキッチンには、60cmのミーレ食洗機もビルトインしました。
こ2018年ころから登場した、「つなぎ目のない」IHとガスを併用したコンロが、ハイブリッドコンロ・デュアルシェフ。
このハイブリッドコンロ、大きさもW742mmとよくあるサイズですので、コンパクトなキッチンにも入れようと思えば入れられるサイズ。全部にガスの五徳があるわけではないので、作業スペースに難ありの場合でもIHなら入れやすいですね。
こちらの新潟県N様邸はW2700でD1000ですので大き目キッチンですが、IHだとより広く使えるので、3人、4人とキッチンに立つことがあっても物を置ける場所が増えて良いでしょう。キッチンに立つ人数が増えるととにかく作業場所の不足が問題になりがちですからね・・・。これなら大丈夫。
これらのIHやガスコンロは、「ドロップインコンロ」と呼ばれる調理機器で、魚焼きグリルはついていません。オプションなどでつけることもできませんのでご注意くださいね。
魚焼きグリルがあるコンロ、IHでもガスでも、日本特有のものなんです。海に囲まれた島国の日本人、いかにたくさん魚を食べているのか、そういうところからも分かりますね。
なので当たり前に使ってきたから・・・使いたい、という場合には、魚焼きグリルがある普通の3口IHクッキングヒーターか、普通の3口ガスコンロ
今回ご紹介した調理機器は、開口寸法にご注意くださいね。
開口寸法とは、キッチントップに、ガスコンロやIHをはめ込むために開けておく穴のサイズのことです。
国内メーカーの通常のガスコンロやIHは取り換えを考えて、560mmx460mmという共通サイズになっています。
ですがこれら組み合わせて自分だけのコンロをつくっていくタイプの調理機器は、その共通サイズには合いません。
オーダーキッチンの場合は何の問題もなくこれらのガスコンロやIHを入れられますが、システムキッチンや、取り換えの際は難しい場合が多いでしょう。
よく確認してみて下さいね!
ガスとIH両方使えるコンロは、「自分でチョイスして組み合わせる」ということになりますので、ただのIHクッキングヒーターだけや、ガスコンロだけよりは、やはりお値段がかかるという印象を受けます。
けれど、家庭で調理する際、セミプロの方でなければ、ある程度、料理のパターンは決まっているかと思います。
汁物やスープなどはIHにまかせて、火であおり炒めしたいのはガスコンロで調理。
これができたら、さぞ便利かと想像します。
「予算」のほかに、キッチントップにその「スペース」がとれるかどうか?の問題もあるかと思いますので、なかなか実現が一筋縄ではいかないがこの両方あるコンロですが・・・
でも、IHとガスの併用は、「これだけは譲れない・・・!」と思う要素にもなるので、ツリーベではよく組み合わせとして登場するガスとIHの両方あるコンロでした。