キッチンリフォームをウォールナットのオーダーキッチンで 752

リフォームの総ご予算をお聞きし、 それに合わせて、生かせるところは生かしてゆきます。
シンク側キッチンとコンロ側キッチンの間が640mmしか取れないということで、 ミーレのような大きな海外製食洗機のドアは開くのか？
といったT様の懸念も解消できそう、ということで、製作にとりかかりました。
レンジフードの取り換え、ビルトインガスオーブンの新規導入は、予算や壁の構造上の理由から、今回は保留となりました。

リフォームって、やりながら、あっちも・・・、こっちも・・・、気になってくるもの。
照明を交換したり、ニッチの棚を作ったり、いろいろな場所に手を加えてゆきました。
全体的にダークブラウン調の木目でもともと揃えられていたので、 キッチンもブラックウォールナットをご希望されたT様。

既存を生かした吊戸棚やドアなどとも、ブラックウォールナットxステンレスヘアラインのキッチンがよく合っていますね。
サイドパネルはウォールナット無垢材で製作。

T様邸は、カウンターパネルはウォールナット突板で製作しました。
木目が揃ってモダンな印象になる、突板材。
無垢材部分も、突板材部分も、ツリーベのマットなウレタン塗装で仕上げていますので、水をはじきつつ、オイル仕上げのような自然な見た目です。

ステンレスヘアラインの目の方向が美しく映えます。
使っていくうちに、いろいろな方向からの傷がたくさんついて、2年もすれば、自然なランダムサンダー仕上げになるでしょう。

引出しの出し入れが頻繁な、耐久性の必要なトビラなどの部分は全て、ウォールナット無垢のキッチンを製作しています。

キッチンの正面図です。
右から、W900mmのシンク、その下に引出し3段、
ガゲナウの45cm食洗機はステンレスドアを製作して、
一番左は、調味料スパイスラック引出しを2段おつけしました。
調味料多めのキッチンには、スパイスラックをこのように複数つけるのもオススメです。

これがその調味料ラック。
左右2列x3段で、合計6段の調味料入れエリアを設けました。

この調味料ラックは、取り外し可能で高さ調節可能なタイプ。
背の高いものを入れたいときは、2段で使用したりとアレンジ可能ですね。

シンク下にはソフトクローズ機能のついたワイドな引出しを３段。
満載にして重くなっても片手で開閉できるって便利です。

T様ご希望のガゲナウの食洗機

カトラリートレイ付きで、3段全部引き出せるラックのついた食洗機は、ガゲナウやミーレの特徴ですね。
ミーレは内部のラックが白、ガゲナウはこのようにグレー色なのが一目で見てわかる違い。
ガゲナウは日本に入ってきている食洗機は、45cmは1種類、60cmは1種類と分かりやすく、選びやすい。

グローエ・ミンタの水栓もおつけしました。
やはりグローエはメッキが美しい。
布で磨くだけで、元の美しさがすぐに戻るのは、メッキの良さですね。

オーダーシンクの様子。
右側がすぐ壁のキッチン、プレートを右に寄せれば、右側にも物置き場ができます。水切りプレートも穴をひとつひとつあけた手作りの一品。

水切りプレートをスライドさせていろいろな位置にアレンジ可能です。

スポンジ洗剤ポケットは深めの150mmでスポンジが隠れるようにするのがオープンキッチンでは人気です。手前のバーがあることで、水切り板が左右どこにでもお好きな位置に移動可能です。

W1900
D650
のコンパクトなキッチン。
既存を生かしたコンロ側キッチンは、T様が後ほどDIYでカーテンや扉をつけられたそうです。

既存のタイルも生かしたので、以前そこにあったキッチンを同じような収まりになるように、シンク天板を加工しました。
向うのキッチンともぴったりラインが揃いました。

「建て替えのときには、このキッチンも持っていきたいな」
とおっしゃってくださったT様。
このキッチンを生かせるような、コンロ側キッチンの製作も可能ですので、覚えて頂けると嬉しいです。

T様、ありがとうございました。